荷主企業から指名される運送会社になろう

運送会社が提案する合理性を押し付けると顧客を失うかも?

prodriver

2023年初めてのブログとなります。

少し遅れて書いてしまっているのですが、「いや~何書こうかなぁ~?あれ書こうかなぁ~?困ったなぁ~?と色々考えていると時間だけが過ぎて行ってしまいました。新年一発目のブログですからね、どうしたものかと考えますよ。

たぶん来年もそうなるかも知れません。

題名の「運送会社が提案する合理性を押し付けると顧客を失う。」というのは、「この世界には不合理な顧客などというものは存在しない」というドラッカーさんの言葉から来ています。

「顧客は合理的である。顧客が不合理であると考えることは危険である。それは、顧客の合理性がメーカーの合理性と同じであると考えたり、あるいは、同じでなければならないと考えたりするのと同じように、危険である」

自分達が「これは顧客にとって合理的だからこの配送提案なら荷主企業は受け入れてくれるだろう。と思っていても、それはこちらの思い込みであり勝手に自分だけが良しと解釈しているだけ。

一見不合理な行動をお客さんがしていると思っていても、お客さんにとっては合理的な行動をしているのであって、それに気付けないとお客さんを取られちゃうよ。ということですね。

言い方を変えれば「顧客を起点にして事業を組み立てていかなければならない。」というドラッカーさんのお言葉です。

ただですね、行動経済学というものがありまして、「人は常に合理的な行動をしているわけでは無い、時には感情によって非合理的な行動をする」生き物なんですね。

例えば、タバコは身体に悪いと分かっているのに、吸わないとストレスで余計体に悪いと言ってタバコを吸うこと。(認知的不協和)

例えば、社内の組織を改革した方が良いのは誰もが分かっているのに、変化を嫌い現状を維持しようとすること。失敗したら嫌だ、辞めるドライバーがいるかも知れないという、損失を回避する行動をとるんですね。(現状維持バイアス)

他にもありますけれど、まぁ合理的な行動では無いですよね。

人は常に合理的な行動をしているわけでは無いのですが、運送会社のサービスが良いか悪いかを決めるのは荷主企業や荷受け主企業。

褒めてくれる荷主企業や荷受け主企業がいたなら、その御社の配送サービスは顧客起点で考えられていて受け入れられているということ。

配送サービスは、荷物を運ぶサービスと考えるよりも、お客さんの問題を解決するサービスと考えられるのならまた違った視点でアイデアも出るのではないかな?と思っています。

御社の魅力ってなんでしょう?

お客さんの問題解決ということならば、その問題を探ることが一番ですよね?

お客さんは常に同じ問題を持っているわけではありませんし、別のお客さんにはまた別の問題がある訳です。

お客さんの問題領域としては

お客さんの問題解決方法
価格・予算いくらの運賃で運んでくれるのか?
品質ドライバーの対応、作業に問題ないか?
時間・納期時間を守れるか?予定の期日に間に合うか?
柔軟な対応性どこまで要望を聞いてもらえるか?
トラックの大きさや台数お客さんが必要とするトラックの提供ができるか?
付帯サービス配送に付随するサービスはどのようなものがあるか?
知名度・ブランド御社の信頼性、御社を信じても良いか?

とまぁ、こんなものでしょうか?

御社なら、上記の中で何が得意で何を提供できますか?または何と何を提供できますか?

それって、強みですよね。


お客さんによって優先される問題が違うので、お客さんからヒヤリングするのが一番ですよね。それと三現主義を用いてお客さんの要望をくみ取るのが良いと思います。

事件は現場で起きている!ってわけでは無いですが、普段仕事をしている現場に出て、現物を見て、現実を知るということ。

何が問題なのか?何が必要なのか?何を望んでいるのか?

そして、何を解決できるか?何を提供できるか?何を提案できるか?

現場で考えてみるのも良いだろうと思っています。

現場ってけっこう色々な問題が転がっているんですよ、「あーした方が良い、こうした方が良い」と。それによってドライバーさんの労働環境が良くなることもあるでしょうからお客さんや従業員からのヒアリングは大切です。

それでは今年も良い1年になりますように。 ではでは。

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