昔からバックモニターはありましたが、バックモニターが付いていても事故を起こして帰って来たドライバーの話をします。
最近のバックモニターはルームミラーに付いてますね。以前のは小さなモニターがエアコンパネル下にあったり、ダッシュボードに乗っかっていたりしてました。技術の進歩でルームミラーがバックモニターになっているのはスペースに余裕ができるし良いですね。
ただし、バックカメラがついて、後ろを目視するという基本的な事ができないドライバーが増えました。
バックカメラが無い時からトラックに乗っていた管理人は目視をしたり、トラックから降りて直接後部を確認しに行ってたので、バックモニターばかり見ているドライバーには注意をします。
だがしかし、ラクです!文明の利器は雨の日や雪の日、台風の時でさえ人間の目の代わりとして活躍してくれてました!
わかっています、バックモニターは素晴らしい。私もできるならバックモニターの付いたトラックにずっと乗っていたいのです。
こんな気持ちですからバックモニターに頼りすぎてしまっているドライバーが多いと勝手に予想しています。
で、モニターが付いたトラックで、バックしている最中にぶつける事故をいくつも知っています。
そのうちの3つ、書いていきます。
① コンビニで、店の前の駐車場にバックしていたら店の上部の看板に追突、破損、弁償という事がありました。ドライバーはぶつかったことにびっくりしたらしいですが、目視しないでモニターで確認しながらバックしていたそうです。
カメラは下しか映しません、モニターばかりに頼っていると全体を見ることができずに事故につながってしまった事例です。
② 個人宅配中、マンションの駐車場で切り返しをして出てくる最中に、近くにあった駐輪場にバックで突っ込み、そのまま逃走してきた悪質なドライバーがいました。バックモニターが付いていたのですが、ぶつけた時は右のバックミラーを見ていたそうです、バックミラーには何も映ってはいなく、ガン!という衝撃でぶつけたことが分かったそうです。駐輪場の端っこがトラックの真後ろにあり、バックミラーでは見えなかったそうです。これはバックモニターで軽く後ろを見たばかりに駐輪場との距離感も把握せず、己の感覚だけで操作した結果でした。しかも、このドライバーは当て逃げをしてきました。会社にも報告せず、警察からの連絡で初めて皆が知ることになった事例です。
③ 工場内でバック進入していた大型トラックが、観音扉を横壁にガリガリガリと強く擦ってしまい、横壁の修理と扉の修理をするはめになりました。荷物を降ろすため観音扉を開けてバックしており、モニターばかり見ていたそうです。
上記は実際にあった事例ですが、後ろばっかり見ていてサイドを隣のトラックにぶつけたとか、普段は4t車に乗っている人が、2t車に乗ってぶつけて帰って来たという話もあります。小さいトラックだからといって油断と過信をしたのでしょう、本人は落ち込んでいましたが修理代を払う会社が一番落ち込んだのは言うまでもありません。
今回は物損事故だけですが当然バックによる人身事故も見てきています。それはまたいつかお話しします。
※まとめ
バックカメラが付いたおかげでバックでの事故は減りました、でもカメラに頼りすぎて目視をしないドライバーが増えました。油断をし、過信をし、楽をする。カメラを付けモニターで確認するのはとても便利です、同時に便利は利用する人の責任も伴います。死角のできるカメラは補助的なものと思い、
目視に勝る後方確認はない
という事を頭に入れて皆さん、文明の利器をお使いくださいませ。
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