- 11月 16, 2023
はい、題名で何言ってんの?と思われた方、それは正しい反応なのかもしれません。
いや、間違っている反応なのかもしれません。
実際には、ミスをしたら叱られるのが多いのではないでしょうか?
そして、ミスをした人には叱る、この構図が出来上がっているのかもしれません。
ですけど、ミスをした人は会社にもお客さんにも迷惑をかけているのは十分分かっているはずで、反省もしているはずです。
(反省していないドライバーがいたなら叱るべきですが。)
だから、2度と同じミスをしない様にすることが大事で、皆で議論をして共有をして次につなげることが重要なのだと思います。
それに、現実に起きてしまったことに対して怒ったり叱ったりして、そのミスが無かった事になるのか?ミスをする前の状態に戻るのか?と考えたら元には戻ることは無いですよね。
起きてしまったことは単なる現象であって、本質的な問題点では無いですよね、本質的な問題点は何故起きてしまったのか?今後どのように動けばミスなく業務に就けるのか?を考えるべきです。
ミスをした人を責めずに、その状況を作ってしまった会社にも問題があったのではないか?周りの状況や環境はどうなっていたのか?教え方に問題があったのではないか?相互の認識が食い違っていたことは無いのか?等考えて原因を見つけて修正していく。ロジックツリーとかMECEを使っていけばうまく修正できるのでは?と思います。
そして、ミスをした人には「ありがとう」と感謝を伝える。
何故なら、ミスをしたことで今後同じミスが無いように修正できるから。
ミスしたことを共有すれば、他のドライバーも同じミスをしないような行動に切り替わる。会社もお客さんもこれで一つ安心事が生まれるし、ドライバーもステップアップ出来る。
ミスをして、一時的には損失が生まれるものの、長い目で見たら会社も人も成長出来るきっかけを作ってくれた人材には、感謝をするのはごく自然の事だと思う、
だからミスをした人には感謝をすると言うことなのです。
失敗を出す環境を会社で作ってあげれば、ドライバーは委縮せず、失敗を恐れずチャレンジでき、将来の会社の資産に成っていくのではないかと考えます。
運送会社は大体が減点方式で、ある出来事によっては加点方式なのではないかと思っています。
勝手な思い込みなのですが、事実私が所属していた運送会社は減点方式でしたね。
給料は固定、色々手当が付いていましたが、この手当が減点方式。
例えば、無事故手当。
そんな手当すら無い会社は置いときますが、事故を起こしたらその手当が無くなる。
皆勤手当。
きちんと休まないで出勤したら出る手当ですが、一日でも休んだら手当なし、とか。
それ以外にも人事評価として会社に貢献したらプラス、迷惑をかけたらマイナスなどですが、正直何処の運送会社も貢献しても加点されず、ミスをしたり事故を起こしたりした時だけ減点方式するのが通常なのかな?と感じていました。
私事ですが、私は何人も出入り禁止になったドライバーの後任をした時でも、給料は一切上がりませんでしたからね。
もう仕事切られる、売り上げが落ちる、信用を無くすと言う状況を打破しても給料が上がることは一切ありませんでした。それも複数社で。(組織と言うものはそんなものですね)
だからかもしれませんが、運送会社は減点方式がごく一般的なのかもしれません。
ただ減点方式だと、モチベーションは下がるし、自己肯定感は下がるし、自身も無くすし、恥ずかしいし、情けないし。
減点ばかりだと、いずれ会社を辞めていくと思いますね、だってミスをして、給料減らされて叱られて、自分はこの会社に必要無いんじゃないか?と感じて来るでしょうから。その時には自信も失っているでしょうし。
加点方式だと、褒められた、認められた、自信が付いた、チャレンジしたい!などモチベーションが少なからず上がりますよね。
褒められて怒る人なんて見たこと無いですから。
※加点方式はその人物を0点から評価を始め、プラスになる事をする事でその人物の評価を上げていき、減点方式は100点から評価を始め、ミスをしたらその人物の評価を下げていく。ようなことが書かれていました。
正直初めから100点の人って居るのかな?と思ってます。
しかも減点方式は会社に貢献しても100点から上がることは無いんですよ、120点とか200点とか。
誰でも失敗はするしミスをする。初めから100点ってみんながみんな完璧に仕事をこなしているとは思えない、ベテランでも新人でも失敗する時は失敗する、ベテランは慣れから来るミス、新人は知識不足や経験不足から来るミス。
それなのにも関わらず減点方式を採用している。(新人さんがミスしたらマイナス評価??)
でも減点方式が悪いとは思っていません。
自分の過ちを認め、次に生かすと言うことも考えられるからです。
また、「出来て当たり前が出来ない人」「しなくてはいけない事をしない人」「やらなくていい事をする人」等の人材だって居るはずなので、減点方式で罰則規定を作っても良いのかもしれません。
過去にあった事ですが、「アルコールチェックをしてください」と新人ドライバーに言ったら「僕はしません!」と返ってきたこともありましたから。こんな人には減点方式しかありません。
びっくりしますよね、運送会社ですよ。
加点方式については、勤続年数とか、会社への貢献度とか、お客さんに褒められたり、雰囲気を良くしてくれたり、資格を取ったり、無事故無違反継続出来たりなど、様々な状況での貢献度があるでしょうからその時に合った評価をされるのが良いと思います。
トラックドライバーって基本一人でやる仕事が多いんですよね、だから一匹狼的な形になってしまう。
自分の行動は正しい、間違っていない、相手が何もしなかったから俺が自分でやったとか、一人でやった方が早いからとか。
ま、現場のドライバーが正しい時もあるし、時と場合によっては判断を現場に任すのも私は有りだと思っています。
だけどそれでミスをしてしまうこともあるんですよね、だから!
フォロー体制を作りつつ、会社が望むようなルールをドライバーに伝えて尚且つドライバーを動かしたいと思うなら、ドライバーのメリットになることを伝えるのが良いです。
「これは会社のためになるから」とか「お客さんのためだから」と言っても正直率先して動かないと思う。
基本、人は自分のことしか考えていないのだから、自分にメリットがある、又はお得になる、自分が楽になるようなことを伝えるようにしなければ人は動かないのかもしれません。
例えば、荷主さんから「今後はこのやり方でお願いします」と言われたら、そのやり方をドライバーにも伝えなくてはいけない。
どのように言えばドライバーは動いてくれるのか?強制的にやらせれば不平不満を言うかもしれない、だから「このやり方に変えたら今よりも楽になるよ」「今よりも早く帰れるよ」など言い方を変えてやらせる方法ですね。
労働時間が増えるなら「労働した時間以上に給料上がるよ」とかね。
まぁ、言い方なんですけれども。
ドライバーを動かしたいなら相手のメリットを伝えること、ミスをしたら感謝をする事。
人を動かすって無茶難しいですよね、今日はここまでです、ではでは。
私がこの記事を書いたよ!
てるてる坊主
運送業に31年間勤めていました。運転した車はハイエースからセミトレーラー。個人宅配からルート配送、北海道から九州までの中長距離配送、そして運行管理者としてドライバー育成やマネジメント。得意な事は出禁になったドライバーの後釜、失った信頼の回復などでしょうか?「貴方が来てくれて良かった」「貴方に来て欲しい」そんな言葉を言われて来ています。そういうことを複数社で長年やってきたものですから。このブログはコンサル的なことも取り入れ、自分が携わって来た経験などから、ブログを書いています。拙い文章かもしれませんが、読んだ人が一つでも役に立ったと思ってくれたら嬉しく思います。
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