- 8月 17, 2025
小さな運送会社は労働生産性をどんどん上げていこう。
労働生産性、よく聞くけどなんなんそれ?って思っている人がいるかも知れませんが、「聞いたことが無い」という人は居ないと思い……
久々の投稿です、まったり更新しているので忘れた頃に思い出してください。
運送会社は万年人手不足、しかも今は深刻な人手不足に直面していますね、国土交通省の調査ですと、さらに2030年には、約25万人の運転手が足りなくなるそうです。
なんで2030年?と言いますと、この年に超高齢化社会が進み、3人に一人が65歳以上となり、定年を迎え、生産年齢人口があちこちの業界で不足してしまうんですね。
高齢者雇用安定法で70歳までの就業を努力義務化にしましたけれど、そのうち70歳定年が義務化されそうです。
そして75歳まで就業確保の努力義務化が法律で作られそうです。
だって人が絶対的に足りないですからね、当然GDPも下がっていくのだろうと推測します。
当然物流も停滞するし運べない物も増えていくんでしょう、トラックの自動運転はもう少し時間かかるでしょうし、喫緊の課題ですね。
物が運べないと言うことは、運送会社だけでなく、荷主さんや荷受け主さん、果ては消費者までも困ってしまうと言うことです。
で、運送会社に人が集まらない主な理由 なのですが、
やっぱり長時間労働でしょうね、自分も嫌ですもの。
しかも長時間労働で過労死なんてたまったものではありません。最近いろいろ情報が出てますけど、貨物運転手の心疾患脳疾患の労災件数は他業種に比べて圧倒的に多いですから、普通に避けたい職業ですよね。
運転が好きでも過労死なんて誰も望んでないと思いますよ、そこんところ事業者は考えた方が良いと思います。
閉店するよりは改善していく方が全然良いです。
自分の会社を継続させるために仕事をして貰う、けど人が倒れたら仕事はできませんから。
それと長距離運転は日を跨いだ勤務なので不規則にもなりますし、うまく休息が取れなかったりと労働環境も厳しいかも知れません。私が長距離していた時は、、、「楽しかった」です。厳しい労働環境とは思わなかったですね、あははは。色々な都市に行って新鮮でしたから。でもまぁ、人それぞれですから参考にはならないです。
あとは荷物の積み込み積み下ろしは体力使いますから体への負担も大きいと思います。
その次の理由としてやっぱり賃金の低さですね。
昔から言われてましたけど、全産業平均を下回っている事がデータで出て来ます。求人募集には給料が高く感じるのですけれど、賞与が寸志とか無しとかだから年収に換算してしまうと残念な結果になります。
でもだいぶ良くなっている運送会社もあるみたいですね、優秀な社長さんと優秀な社員さんたちで構成された会社なんだと思います。
それと、これも昔から思っていましたが、昇給がほとんど無いので20代でも30代でも40代でもほとんど給料が変わらないというおかしな構造です。
これも問題ですかね。
次の理由は働くドライバーが高齢化してて、若い人が入りにくい環境になってますよね。
若い人がいたら若い人が入ってきやすいですし、同世代がいるってやっぱり必要だと思います。
その次の理由は運送業のイメージが悪いです。
「きつい、きたない、危険」の3拍子と、「短気、横柄、粗暴、運転が荒い、マナーが悪い」とかですね。
正直、一部の優良なドライバーを除いてこんな感じじゃないですかね?無茶苦茶ひどいのはごく一部でしょうけど。
そんなイメージの業界に行きたい人は居ますかね?
昔に比べるとだいぶ良くなった気はしますけど、どうなんでしょう?
最近は女性ドライバーも増えて来てますから女性が運送業で活躍できる環境作りも必要です。
なぜ女性?って思いますよね?正直私もなぜ?って思っていた口なのですが、運送業は男の仕事というイメージが強いんです、だから女性比率が他の産業と比較すると半分程度なんですね。
それでいいじゃないか!と思う人もいるのでしょうが、女性が働きやすい環境を整える事で潜在的な労働力を活用できるわけです。
去年は2024年問題で時間外労働の規制が入りました、今までのように稼げなくなり退職した方もいるでしょうし、制限越えると会社に罰則ありと、さらに人手不足を招いています。
運送業の行く末は前途多難という結果。
まとめると長時間労働に肉体労働の多さ、賃金の低さ、高齢化、イメージの悪さ、女性の少なさでしょう。
答えは出ていますよね?
給与体系の見直しと労働環境の改善、業務効率化と人材の多様化と人材育成の強化、それにイメージ改善(これ大事)。
これらを良くして行けばまだまだ生き残り、持続可能な運送会社になるのかな?と思っています。
ただ、賃金アップは骨が折れそうですから、給与の見直しも中々難しいでしょう、労働環境の改善や業務効率化は、現状から変えたくない人達が多そうです。改善なのに、変化を嫌う人がけっこういるんですよ。
だから長時間労働の改善も上手くいかない、少しずつ納得できるように説明していかなくてはいけない。
若者や女性を増やしたくてもイメージが悪いと来ませんからね。
さて残ったのは人材育成の強化でしょうか。人材教育で人を育成し優秀なドライバーを増やせば運送会社のイメージが良くなります、イメージの良い運送会社は周りからも顧客からも好印象に変わります。その好印象は人から人へ伝わっていきます。イメージの良い運送会社は仕事を増やし人材を増やします。そして大きく育つのではないでしょうか。答えは出ましたね。人材教育を一番にやる事をお勧めします。
私の仮説です、あしからず。
運送業に31年間勤めていました。運転した車はハイエースからセミトレーラー。個人宅配からルート配送、北海道から九州までの中長距離配送、そして運行管理者としてドライバー育成やマネジメント。 得意な事は出禁になったドライバーの後釜、失った信頼の回復などでしょうか?「貴方が来てくれて良かった」「貴方に来て欲しい」そんな言葉を言われて来ています。そういうことを複数社で長年やってきたものですから。 このブログはコンサル的なことも取り入れ、自分が携わって来た経験などから、ブログを書いています。拙い文章かもしれませんが、読んだ人が一つでも役に立ったと思ってくれたら嬉しく思います。
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