小さな運送会社は労働生産性をどんどん上げていこう。

小さな運送会社は労働生産性をどんどん上げていこう。
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労働生産性、よく聞くけどなんなんそれ?って思っている人がいるかも知れませんが、「聞いたことが無い」という人は居ないと思います。もし「聞いたことが無い」ようでしたら、しっかり調べてみてくださいね。

簡単に言うと労働した「量」「時間」に対してどれだけ生産(成果)できたか?です。

例えば

A社はドライバー10人で売上1億円。

B社はドライバー15人で売上1億円。

同じ売上でもA社の方が少ない人数で成果を出しているので、A社は労働生産性が高いと言うことです。

同じ人数のドライバーで考えてみると、

ドライバー10人で売上1億円と、

ドライバー10人で売上八千万円なら、

ドライバー10人で売上1億円を上げている会社の方が労働生産性が高いと言うことです。

もっと身近に言うと、

月20日働いて給料30万円

月25日働いて給料30万円

なら、月20日働いている人の方が労働生産性が高いと言うことです。いや、労働生産性の高い仕事をしているからかもしれませんね。

っていうことなんですが、運送業は、「労働集約型」で人の労働時間に大きく依存しているので、より「少ない時間・少ない人数」でより多くの売り上げを出す工夫が必要です。

小さな運送会社だと、資金も限られてる、人員も少ない、下請け孫請けで嫌な仕事を振り分けられる(法令違反しないと終わらない)ことが多々あると思うので、小さな運送会社が労働生産性を上げる方法を「自分ならこうする」という気持ちで書いていこうと思います。

① 積載率の向上 

② 他社には無い付加価値を付ける(単価を上げれる)

③人材育成(今日のメイン記事です)

で書いていきます。

まず積載率向上は、空荷空走を減らす。

受けている仕事以外にも「うちの商品を運んでくれ」と言う会社さんはあるので、マッチングなので探したり、配送ルートの見直しをして空走で走る距離を減らしたりする。


付加価値の高いサービスは、何処の運送会社にも独自の強みがあると思いますので、その強みを生かして付加価値を提供できるようにしたら良いと思います。


人材育成についてですが、資金も人材も限られている小さな運送会社ならではの方法で労働生産性を上げるしかないです。

「教育に時間と費用をかけない」これが鉄則。

ドライバーの中に、荷主さんや荷受け主さん、又は他社さんから褒められた人喜ばれた人(優秀な人)がいたなら、その人の言葉遣いや行動を社内で標準化させること。お客さんから「褒められた、喜ばれた」ドライバーは、お客さんに価値を提供出来ている証拠。そのドライバーをお手本として全ドライバーに共有させ実施してもらう。

ある仕事を一定の水準でこなし、喜ばれる仕事を誰もが提供できるように属人化から標準化できればクレームは来ない。

クレームを出さない。

クレームを処理する人の人件費を考えよう、クレームは会社を改善する要素だけれども、クレームを何度も出す環境は人件費の無駄でしかない。

運転に対しての教育は、エコドライブ優しい運転メンテナンスを徹底する。

 エコドライブによる燃料費削減

優しい運転によるトラックへの過度な負担を軽減

メンテナンスによる修理代削減

エコドライブと優しい運転を徹底させ、燃料代を削減し、定期的なメンテナンスを実施し故障率を下げる。

ドライバー、トラックと言うリソースにかかる費用の負担を軽減しようということです。

ルールを守らせよう。

ルール違反は仕事が無くなる、できなくなる可能性が高いため厳守する。

例えば

ドライバーが交通違反をして免停になってしまった、そうすると仕事に空きが出てしまうので代わりのドライバーを探し補填しなければならない。

余計な時間と費用が生まれる。

今はドライバーを探すのも大変なはずだからきついですよ。

会社もルールを厳守しよう。

運送業はドライバーがいない限り売り上げは上げられないけれど、会社が法令違反をして営業停止になった場合や営業車を使えなくなってしまったら、ドライバーがいても売り上げは上げられない。

そうなった時の想像をしたらわかりますよね?

雇用形態を自由にしよう。

物流が多い時は労働時間が増加してしまうこともあるでしょう、その時のドライバーの時間給を考えてみよう、複数の社員の残業代を払うなら、アルバイトを雇いバイト代を払った方がコスト削減になる。

アルバイトでも募集しても人は来ないと嘆く暇があったら、雇用形態を決めずこだわらず「正社員、短時間正社員、契約社員、パート、フリーランス」など応募者が自由に選択できる募集にすればよい。

運送業は大抵正社員かアルバイトのみの募集だから、そこを変化させる。

このように自由な雇用形態にすれば応募者も来やすい。

採用した人が、入ってから働く環境が良ければ長く続けて貰えるし、繁忙期や人が足らなくなった時には助けてくれるだろう、入り口戦略とでも言おうか?このようにして小さな運送会社は労働生産性を上げることが出来ると思います。

自分の考えている労働生産性を上げる案なので、他人事になってしまい、なんでも言えちゃうんですけれども、、、すいません。

もし「やってみるかな?」という案があれば是非試してみてください。

きょうはここまでです。

   ではでは。

私がこの記事を書いたよ!

てるてる坊主

運送業に31年間勤めていました。運転した車はハイエースからセミトレーラー。個人宅配からルート配送、北海道から九州までの中長距離配送、そして運行管理者としてドライバー育成やマネジメント。 得意な事は出禁になったドライバーの後釜、失った信頼の回復などでしょうか?「貴方が来てくれて良かった」「貴方に来て欲しい」そんな言葉を言われて来ています。そういうことを複数社で長年やってきたものですから。 このブログはコンサル的なことも取り入れ、自分が携わって来た経験などから、ブログを書いています。拙い文章かもしれませんが、読んだ人が一つでも役に立ったと思ってくれたら嬉しく思います。

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